イラストレーターを目指すなら美大と専門学校どちらがいい?自分に合った進路を選ぼう!
こんにちは!イラストエッセイ漫画家のまるり先生です。
これからイラストレーターを目指そうと考えたとき、下記のように悩まれる方もいると思います。
「イラストを学ぶには、美大と専門学校どちらがいいのだろう」
結論から言うと、学びたい内容や目指す進路などによって、選ぶ学校が変わります。
本記事では、そんな悩みを抱えているあなたに向けて、イラストレーターを目指すなら美大と専門学校どちらがいいのかを紹介します。
ぜひ最後まで読み進めて、自分にあった進路を見極めてください!
美大に通えばイラストレーターになれる?
美大に通えばイラストレーターの夢に近づけます。
しかし、美大出身のイラストレーターMさんは、「美大では、イラストに関するスキルがほとんど学べない」と言っていました。
もちろん、デッサンや模写などは学べるそうですが、それはイラストとは全く別物です。
そのためMさんは、イラストレーターのスキルを独学で身につけたと教えてくれました。
逆に、イラスト専門学校出身のイラストレーターSさんは、「イラスト専門学校では、イラストレーターになるために必要な知識やスキルをピンポイントで教えてもらえる」と言っていました。
イラスト専門学校では「イラストレーターになる」事にしっかりと焦点を当てたカリキュラムが立てられていて、イラストレーターになるためのスキルが効率よく学べるのだそうです。
以上、私の友人2名の話から、イラストレーターをまっすぐ目指すなら、イラスト専門学校に行くのがおすすめと言えます!
美大とイラスト専門学校の違い
美大とイラスト専門学校の違いを一覧表にまとめました。
イラスト専門学校 | 美大 | |
---|---|---|
学べる内容 | イラストの専門的なスキル デジタルスキル | 美術全般美術に関する教養 |
入学の難しさ | 簡単(書類審査のみ) | 難しい(学科試験と実技試験) |
学費 | 250万円前後 | 国公立:400万円前後私立:650万円前後 |
通う期間 | 2年 | 4年 |
活躍する道 | エンタメ業界 | 広告業界や美術教師 |
各項目について、深掘りして紹介します。
学べる内容
美大もイラスト専門学校も、デッサンや平面構成などの画力の基礎は共通で学べますが、異なる部分の方が多いです。
美大ではイラストに関する授業はほとんどありません。美術全般や映像・デザインについての授業が中心です。
その一方、イラスト専門学校では、キャラクターデザイン学科やマンガ学科など、描きたい分野に焦点を当てた学科が用意されています。目指したいイラストレーターの分野をより専門的に学べるのです。
仕事数の多いデジタルイラストを描くスキルも専門的に学べます。
イラストレーターを目指したい人には、イラスト専門学校がおすすめです。
入学の難しさ
入学の難しさは、イラスト専門学校よりも美大の方が格段に難しいです。
イラスト専門学校への入学に特別なスキルは必要ありませんが、美大に入学するには画力や知識が求められるので、しっかりとした試験対策が必要になります。
ただし、イラストの専門学校でも、人気な学校では倍率が高い場合もあるので気をつけましょう。
学費・通う期間
美大よりイラスト専門学校の学費のほうが安いです。
美大は4年、イラスト専門学校は2年と、通う期間に学費も比例します。
イラストレーターを目指す人は、学費を抑えて短期間でイラストを学べる専門学校がおすすめです。そのほうが効率よくプロのイラストレーターに近づけます。
活躍する道
卒業後活躍する道も全く異なります。
イラスト専門学校を卒業した人の多くは、エンタメ業界で活躍しています。
一方で、美大を卒業した人は、広告業界や美術教師として活躍している人が多いです。
美大出身のイラストレーター
美大出身で活躍しているイラストレーターにはどんな方がいるのでしょうか?美大出身のイラストレーターを紹介します。
ひびき玲音先生
ひびき玲音先生は、女子美術大学短期大学部出身のイラストレーターです。
同人活動に積極的に参加しており「カレン坂高校 可憐放送部」シリーズの原作やイラストを担当しています。その他にも、「マリア様がみてる」「お釈迦様もみてる」などの挿絵を担当されており、さまざまな分野で活動しています。
末政ひかる先生
末政ひかる先生は、多摩美術大学出身のイラストレーターです。「たれぱんだ」の生みの親として有名になりました。
独立後は株式会社てててんを設立し、「ぴよだまり」「ありさんのくらし」などの可愛らしいキャラクタービジネスで活躍しています。
山本ルンルン先生
山本ルンルン先生は、武蔵野美術大学出身の漫画家です。「月刊漫画ガロ」や「ルンルンアワー」でデビューしました。「マシュマロ通信」はアニメ化もされています。
イラスト専門学校出身のイラストレーター
では、イラスト専門学校出身で活躍するイラストレーターにはどんな方がいるのでしょうか?イラスト専門学校出身のイラストレーターを紹介します。
ここかなた先生
ここかなた先生はアミューズメントメディア総合学院キャラクターデザイン学科出身のイラストレーターです。
「イケメン大奥」シリーズやエンタテインメント『アイ★チュウ』天上天下キャラクターデザインなど、ソーシャルゲームのキャラクターデザインをメインとして活躍しています。
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U35先生
U35先生は、大阪アミューズメントメディア専門学校キャラクターデザイン学科出身のイラストレーターです。
書籍の表紙イラストを中心に活躍し、VOCALOID初音ミク関連のイラストを担当しています。
その他にも、「おにぎりスタッバー」や「たったひとつの君との約束〜また、会えるよね?〜」などのさまざまな漫画を手がけており、幅広く活躍しています。
赤井てら先生
赤井てら先生は、代々木アニメーション学院イラスト科出身のイラストレーターです。
ライトノベルの「魔力が使えない魔術師」や「デスニードラウンド」を描いています。最近の作品で言えば、「転生したら平民でした」も発売中です。ミリタリー系のイラストを得意としており、さまざまなライトノベルを手がけています。
美大に通うメリット・デメリット
先程、美大とイラスト専門学校の違いを紹介しましたが、それぞれの学校に通うメリット・デメリットも気になりますよね。
美大に通うメリット・デメリットは次の通りです。
メリット・デメリット
- 〇デッサン力が身に付く
- 〇有名大学という箔が付き、就職に有利になる
- ×イラストに関する実践的なスキルは学べない
- ×学費が高い
美大に通うと何かとデッサンする機会があるので、デッサン力が身に付きます。また、有名大学が多いので、美術やイラスト以外の就職をする際有利になるのもメリットです。
デメリットは、デジタルソフトの使い方や専門性の高いイラストに関するスキルについては学べないことです。学費が高く、専門学校の約2倍かかる点も気になります。
以上の要素から、美大は美術やデザインをはじめとし、イラストレーター以外の職種を目指したい方に合う進路と言えます。
専門学校通うメリット・デメリット
イラスト専門学校に通うメリット・デメリットは次の通りです。
メリット・デメリット
- 〇第一線で活躍するイラストレーターからスキルを学べる
- 〇イラストレーターとして活躍するための知識が身に付く
- ×学科ごとの専門性が強いので、入学する前に方向性を決める必要がある
- ×生徒によってスキルにバラつきがあるため、意欲がないと成長しにくい
イラスト専門学校では、第一線で活躍しているイラストレーターから直接イラストスキルを学べます。イラストの上達が見込めることはもちろん、イラストレーターとして活躍するためのスキルを効率的に身に付けられる点が最大のメリットです。
ただし、専門学校は学科ごとの専門性が強いため、入学する前に方向性を決めておく必要があります。また、生徒によってイラストのスキルにバラつきがあるので、やる気がないとなかなか上手くなれません。
専門学校は、中途半端な気持ちではなく「本気でイラストレーターになりたい!」という強い気持ちがある方におすすめです。
美大とイラスト専門学校、あなたに合うのはどっち?
今までの話をまとめて、美大とイラスト専門学校どちらがあなたに合うのかを確認してみましょう!一覧にしてまとめるので、参考にしてみてください。
美大に向いている人 | イラスト専門学校に向いている人 |
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・美術やデザインに興味がある ・時間と予算をかけて勉強したい ・イラストのスキルは独学で身につけたい ・イラスト以外の勉強もしたい ・画力に自信がある | ・イラストレーターになりたい ・なるべく時間や予算をかけずに勉強したい ・イラストの実践的なスキルを学びたい ・イラストの勉強に集中したい ・画力にまだ自信がない |
イラストレーターを目指すなら!おすすめの専門学校3選
イラストレーターを目指すあなたにおすすめしたいイラスト専門学校は次の3つです。
- アミューズメントメディア総合学院(キャラクターデザイン学科)
- 大阪アミューズメントメディア専門学校(キャラクターデザイン学科)
- 代々木アニメーション学院(イラスト科)
各学校の特徴を詳しく説明します。
アミューズメントメディア総合学院(キャラクターデザイン学科)
おすすめポイント
アミューズメントメディア総合学院では、独自の「産学協同プロジェクト」によって、在学中でもイラストレーターとしてデビューするチャンスがあります。
「産学協同プロジェクト」は、企業や卒業生などと一緒に作品やコンテンツを生み出すプロジェクトで、プロの現場で実践的な経験を積むことができるのです。
スキルを伸ばしながらチャンスを掴めるのはありがたいですよね!
また、アミューズメントメディア総合学院は、卒業後のバックアップに力を入れています。OB・OGのネットワークが充実しているので、孤独を感じることなく仕事ができるでしょう。
さらに、講師が全員トップクリエイターなので、具体的にプロのノウハウやスキルを学べます。せっかく学ぶなら第一線の情報を手に入れたいですよね。
最先端の情報を学びながらプロのイラストレーターを目指したい方には、アミューズメントメディア総合学院がおすすめです。
大阪アミューズメントメディア専門学校(キャラクターデザイン学科)
おすすめポイント
大阪アミューズメントメディア専門学校の一番の魅力は、AO入試や特待生入学を利用すると、入学前に「プレ講義」の特典が受けられることです。入学前からクラスメイトと交流できるので、クラスメイトと馴染めるか不安な方でも安心できます。
また、大阪アミューズメントメディア専門学校は、イラストレーターとしてデビューした人の作品が1,000以上あり、実績が豊富です。
「本当にイラストレーターになれるのか?」と思っている方でも、実績が証明されている大阪アミューズメントメディア専門学校であれば、安心してプロの道を目指せるのではないでしょうか。
その他にも、「産学協同プロジェクト」や「現場実践教育」に力を入れており、在学中から企業や卒業生との作品作りを体験できるので、就職やイラストレーターデビューに向けての準備をしっかりと行えます。
代々木アニメーション学院(イラスト科)
おすすめポイント
代々木アニメーション学院は、全日制コースだけでなく週1コースや夜間コースなどが用意されています。時間のない社会人でも学びやすい環境です。
その他にも高校生コースが用意されていて、イラストレーターになるための実践的なスキルを早い段階から学べます。「少しでも早くプロになりたい!」という方におすすめです。
また、代々木アニメーション学院のオープンキャンパスは体験型で行われるので、キャンパスライフを具体的にイメージできます。
代々木アニメーション学院が自分に合った学校なのか、しっかり確かめられそうですね!
自分に合った道を探そう!
本記事では、イラストレーターを目指すには美大とイラスト専門学校どちらがいいのかを紹介しました。
まとめると、イラストに関するスキルやイラストレーターとしてデビューするための力を効率的に付けやすいのは、イラスト専門学校だと結論づけられます。
もちろん、美大でも画力の基礎をしっかりと学べますし、美大出身のイラストレーターもたくさんいます。イラストについては独学が必要な部分もありますが、イラストレーター以外の道も考えている方は、幅広い教養を学べる美大を選ぶと良いかも知れません。
反対に、イラストレーターを目指しており、イラストのスキルやノウハウを専門的に学びたい方には、間違いなくイラスト専門学校がおすすめです。
どちらの学校に行ったとしても、最後はあなたの努力しだいです。
不安なこともたくさんあるとは思いますが、諦めずにイラストレーターを目指してくださいね!