イラストレーターとは?仕事内容からイラストレーターのなり方まで徹底解説!
みなさんは、イラストレーターの仕事に興味がありますか?
興味はあるけど、どうやったらなれるの?
初心者からイラストレーターになるなんて大変そう
そもそもイラストレーターってどんなことしてるの?
と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそう思われているみなさんに向けて、現役のエッセイ漫画家である私「まるり先生」が、
- イラストレーターの仕事内容
- イラストレーターになるまでのステップ
- イラストの仕事の探し方
上記、イラストレーターに関する情報をまるっとご紹介します。この記事を読み終わったあと、イラストレーターとして仕事ができそう!仕事をしてみたい!と思っていただけたら幸いです。
イラストレーターとは?
ひとえにイラストレーターと言っても、さまざまな分野があります。
- ゲームや漫画の絵
- 広告用のイラスト漫画
- チラシやポスターの絵
- メディアに掲載する絵
- 雑誌や絵本の挿絵
もちろんすべての分野に精通している必要はありません。しかしどの分野でも、クライアント(依頼者)の要望に沿ったイラストを書く必要があります。
クライアントの要望とマッチしてこそイラストレーターとしての仕事が生まれるということです。逆に言えば、クライアントの要望に沿ったイラストが描けないと仕事になりにくいとも言えます。
イラストレーターの仕事内容は?
イラストレーターの仕事内容はイラストを描くだけだと思われがちですが、実はそうではありません。
イラストを描く前にやっておかないといけないことがあります。それは「ヒアリング」です。
「ヒアリング」というのは、クライアントの要望を聞き取ることです。このヒアリングをしっかりしておかないと、クライアントとのイメージの共有がうまくいかず、納得してもらえない作品ができあがってしまいます。
ヒアリングを終えると、イラストレーターは「ラフ」作成に移ります。
「ラフ」とは、ヒアリングで得たイメージを具現化した簡易的なイラストです。ここで再度クライアントとイメージを共有し、しっかりと修正を加えていく必要があります。
その後本描きに移り、細かい修正を終え、作品が完成します。
まとめると、イラストレーターの仕事の流れは以下のようになります。
イラストレーターの仕事の流れ
- ヒアリング
- ラフ
- 修正
- 本書き
- 細かい修正
- 完成
ここで注意したいのが、修正回数です。
契約時に修正回数を確認しておかないと、要望が続き、「いつまで経っても作品が完成しない」というトラブルの原因になってしまう可能性があります。
契約時には、ラフの修正回数や本描き後の修正回数をしっかりと定めましょう。
また、本描き後の大幅な修正は大きな労力が必要になります。修正が大変な場合は別途料金をいただくなど、リスクヘッジとしてトラブルになりそうなことに関しては、どのクライアントとも事前に約束しておくことをおすすめします。
イラストレーターのやりがい・魅力
イラストレーターとしての1番のやりがいは、自分の作品が世に出て、誰かに見てもらえる喜びがあることです。
時には、「すごいね」「かわいいね」「上手だね」と直接感想をもらえることもあります。そんな時、「絵を描くのは楽しいな」「褒められて嬉しい」と喜びの気持ちでいっぱいになるのです。
より多くの人に自分のイラストを見てもらうことにより、イラストを通して世の中に伝えたかったことや自分の世界観を知ってもらうこともできます。
イラストの中で自己表現ができる楽しさは、一度味わうと忘れることができません!
イラストレーターは在宅でもできる!
イラストレーターが仕事をする方法はいくつかあります。
- 企業などに所属してイラストレーターをする
- 在宅でフリーランスとしてイラストレーターをする(業務委託も含む)
イラストレーターの仕事のスタイルはこの2つが主になってきており最近では在宅でイラストレーターをする人が増えています。ただし、「在宅でイラストレーターをしたい!」となると、自分で仕事を取りに行かなければなりません。
待っているだけでは仕事がないのは当たり前のことです。在宅でイラストレーターをする人が増えている一方で「企業などに所属してイラストレーターをする」方はほとんどいません。
理由としては、そのような募集をしている企業がほとんどないためです。パートやアルバイトの仕事なら多少ありますが、あまり期待はできません。そのため、在宅でイラストレーターの仕事をしたいと考えている方は、フリーランスとして活動することを視野に入れてみてください。
イラストレーターになるには
イラストレーターになるといっても「初心者からイラストレーターにどうやってなるの?」と思う方もいるでしょう。
ここでは、そんな疑問にお答えするために、以下の3点をお伝えします!
- イラストレーターに必要な知識やスキル
- イラストレーターに向いている人
- イラストを学べる専門学校・オンライン講座
イラストレーターに必要な知識やスキル
まずは、イラストレーターに必要な知識やスキルをご紹介します。主に必要とされるスキルは以下の4点です。
- イラストを描くスキル
- デジタル入稿ができるスキル
- 営業スキル
- デザインスキル
1.イラストを描くスキル
「イラストを描くスキル」は、イラストレーターを目指す人にとって必須のスキルです。しかし、必ずしも色々なテイストのイラストを描ける必要はありません。
むしろ、自分のテイストを持っている方が強みになります。自分ならではのイラストをどんどん磨いていきましょう。
仕事の幅を広げたい方は、色々なテイストに挑戦することも大切です。
2.デジタル入稿ができるスキル
デジタル入稿というのは、ペンタブ・液タブ・ipadなどを使用し、お絵かきソフト(CLIP STUDIO PAINT やPhotoshopなど)でイラストを描いてデジタルデータで入稿するスキルです。
まだお絵かきソフトを使った経験がない方は、慣れるまでに時間がかかるため、早めに取り組むことをおすすめします。
3.営業スキル
待っているだけでは、イラストの仕事が来ないのは当たり前です。イラストレーターとして仕事を得るためには、自分を売り込んでいく「営業スキル」が必要となります。
どんなに素晴らしい技術を持っていても、売り込めなければ仕事は来ません。勇気を持って営業してみましょう!
4.デザインスキル
イラストレーターには、チラシ・ポスターを作る仕事もあります。その際、デザインのスキルを求められることは少なくありません。
イラストとデザインは引き剥がせない関係のため、デザインの知識も持っておくと有利でしょう。
イラストレーターに向いている人
イラストレーターに向いているのは、イラストが好きなことはもちろん、自分のテイストがある個性的なイラストを描ける人です。これがイラストレーターとしての強みになっていきます。
その一方で、クライアントの要望をヒアリングする能力も大切になってきます。クライアントの要望半分・自分のテイスト半分で苦にならない人は、イラストレーターに向いています。
また、形にならないものを形にしなければいけないというプレッシャーも大きいため、そのプレッシャーに耐えられる方もイラストレーターに向いているでしょう。
イラストを学べる専門学校・オンライン講座
イラストレーターの仕事を獲得するためには、もちろん個性も重要ですが、個性を出すためにはイラストの基礎を身につける必要があります。
イラストの基礎をしっかりと学べる専門学校・オンライン講座を紹介するので、ぜひ活用してみてください。
【専門学校】アミューズメントメディア総合学院
アミューズメントメディア総合学院でイラストを学ぶ場合は、「マンガイラスト学科」「キャラクターデザイン学科」のいずれかを選択することになります。どちらも2年制で週5日登校となるので、がっつりイラストを勉強したい方におすすめです。
また、アミューズメントメディア総合学院では在学中からプロの現場に入れるなど、卒業後もプロのイラストレーターとして活躍しやすい環境が整っています。
まずは「マンガイラスト学科」「キャラクターデザイン学科」の資料を取り寄せ、どちらがあなたに合うか吟味してみることから始めてみてください。
【オンライン講座】Palmie(パルミー)
全200以上の講座が月額定額制で見放題の「Palmie(パルミー)」。
キャラポーズ講座や背景講座・イラスト仕上げ加工講座など、自身が勉強したい講座を自由に選べます。講座数が200以上と多いので、「まさにこれを探してた!」という内容をピンポイントで見つけるのも簡単です。
7日間の無料お試し期間があるので、 まずは気軽に登録してみて、合わなそうであれば期間内に退会する、という形がベストだと思います。
イラストを学べる専門学校やオンライン講座について、より詳しくは「現役漫画家おすすめのイラストオンライン講座・専門学校6選! 【有名イラストレーターになろう】」の記事をご参考ください。
イラストレーターの仕事を得るためには?
イラストレーターとして仕事を得るためには何をしたら良いのでしょうか?私が実際に行っている方法をご紹介します。
クラウドソーシングに登録して提案する
クラウドソーシングとは、仕事を頼みたい企業や個人が、インターネット通して仕事を求めている人々に仕事を依頼したり募集したりするWEB上のサービスのことです。
クラウドソーシングを利用することで、イラストを必要とする人に、自身のイラストをアピールできます。
また、クラウドソーシングには、「自分のイラストを出品して連絡を待つタイプ」と「自ら提案し、イラストを依頼してもらうタイプ」の2つがあります。自分に合うタイプを探してみてくださいね。
では、人気のサービスをいくつかご紹介します。
1.ココナラ
国内最大級のスキルマーケット「ココナラ」。登録者数は200万人を越えています。利用者が多い分、自身のイラストを見てもらえる可能性も高いです。
外部への誘導が禁止なので、ココナラのみでの付き合いになってしまう点は残念ですが、初心者の方がイラストで稼ぐ経験をするのには向いています。
2.SKIMA
SKIMAでは、イラスト制作の依頼を受けるだけでなく、自身で制作したキャラクターをそのまま販売できます。
依頼者の要望を聞いてイラストを描くのではなく、自身が描いた好きなイラストを購入してもらえるのは貴重な体験です。キャラクター制作・販売に興味のある方は登録をおすすめします。
3.Skillots(スキロッツ)
Skillots(スキロッツ)は、イラスト制作のスペシャリストと依頼者をつなぐサービスです。
登録には審査が必要で、審査に通過した人のみがサービスを利用できます。ハードルが高いので、イラストレーターの仕事に慣れてきたら登録すると良いでしょう。
4.タノムノ
タノムノは、手数料無料でイラストを出品できるサービスです。手数料がかからないので、利益をすべてもらえるのが嬉しいポイントです。
また、タノムノ他のサービスとは違い、外部への誘導が自由なので、依頼者と長い付き合いを続けていくことも可能です。
ただし、注意点として、金銭のやり取りをはじめとした契約の取り決めはすべて自己責任で行うことになっています。トラブルを避けるためには、入念な事前準備が欠かせません。
5.ランサーズ
ランサーズでは、挑戦したい案件を自分で選んで応募することができます。
イラスト制作の依頼を待つだけでなく、自身で行動を起こせるのでチャンスを掴みやすいです。難しい案件に挑戦すればスキルアップにもつながります。
SNSで発信したり、ポートフォリオを作ったりする
仕事を得るためには、InstagramやtwitterなどのSNSで自分のイラストを発信しておくことも必要となってきます。自分のイラストを多くの人に知ってもらうことができ、仕事へつながるチャンスがあるからです。
また、自分のできることやスキルを一つのポートフォリオにまとめておくことも大切です。営業する際、ポートフォリオがないのとあるのでは、クライアントからの反応が雲泥の差です。
時間はかかりますが、自分の作品を溜めていき、SNSで発信したりポートフォリオにまとめたりして、いつでも営業できるようにしましょう。あなたの作品に目を止めたクライアントから、仕事がもらえるかもしれません。
知り合いや友だち関係から仕事をもらう
イラストレーターの友人に「どこで仕事をもらっているの?」と聞くと、ほとんどの人が「知り合いからもらってるよ」と答えます。もちろん先ほど紹介したサービスで仕事をもらっている人もいます。
そうは言っても、半数以上の人が知り合いから仕事をもらっているという事実から、人脈の重要性や、周りの人に自分がしている活動を知ってもらうことの大切さを感じます。
知り合いに知られるなんて「恥ずかしい」と思われる方もいらっしゃると思いますが、ここは勇気を持ってアピールしていきましょう!これも営業の一環です。
また、イラストレーターやフリーランスで活動している人たちの集まりを見つけてどんどん顔を出していくこともおすすめします。このように営業といっても、色々な形があるのです。
初心者からでもイラストレーターになれる!
今回は、イラストレーターの仕事内容やなりかた・仕事の獲得方法などを紹介しました。これからイラストレーターを目指す皆さんの参考になる情報は見つかりましたか?
「本当にイラストレーターになれるのかな?」と思われてるかたもまだいるとは思いますが、結論から言うと、初心者からでもイラストレーターになれます!
今のあなたの不安な背中をそっと押してあげてみてください。勇気を持って飛び込んでみましょう。まずはスクールに通うという選択肢でも良いと思います。
今回の内容を参考にしながら、まずは行動してみてください。その先に、まだ見ぬ新しい世界が広がっているはずですよ。