イラストレーターの請求書の書き方は?マナーやおすすめツールもご紹介します
こんにちは!イラストエッセイ漫画家として活躍しているまるり先生です。
イラストレーターの活動を始めると、「請求書を送ってください」と言われる事がありますが、初めてだと、以下のように思われる方もいらっしゃるでしょう。
「どうやって請求書を作るの?」
「請求書を送るときのマナーはあるの?」
本記事では、上記のような疑問を解決するために、現役イラストレーターの私が、請求書の書き方やマナーを伝授します!恥ずかしい思いをしないためにも、しっかりとマナーを押さえておきましょう。
請求書を作る際の便利なツールもご紹介します。
イラストレーターの仕事の流れ!請求書が必要なのはいつ?
請求書が必要なタイミングを把握するために、大まかなイラストレーターの仕事の流れを確認しておきましょう。
- 見積書作成・提出する
- イラストを受注する
- ヒアリングを行う
- ラフを書く
- 修正作業をする
- イラストを完成させる
- 請求書を作成・提出する
請求書を出すのは、イラストの仕事が全て完了した後です。イラストを受注する直前・直後に作成するのは「見積書」となるので、間違えないように注意しましょう。
また、クラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシング経由での仕事では、請求書は必要ありません。なお、請求書を送るタイミングは、月末〜月初めが多いです。
イラストレーターの請求書の作り方
イラストレーターの請求書の作り方は主に次の3つの方法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
- 自分で1から作る
- 請求書作成ツールを利用する
- テンプレートを利用する
詳しくは以下の通りです。
方法①自分で1から作る
自分で1から作りたい場合は、WordやExceを使用する場合が多いです。
メリット・デメリット
- 〇 必要事項だけをにピックアップできる
- 〇 好きなデザインにできる
- × 手間がかかる
- × 必要事項が抜けてしまう可能性がある
自分で1から請求書を作るメリットは、必要事項だけをピックアップできる点です。また、一から自分で作成できるので、好きなデザインの請求書を完成させられます
デメリットは、手間がかかる事や、必要事項が抜けてしまうなどのミスが発生する可能性がある事です。また、初めて作るとなると入念な調査が必要になるので、初心者にはあまりおすすめできません。
方法②請求書作成ツールを利用する
2つ目の方法は、請求書作成ツールを利用する方法です。
メリット・デメリット
- 〇 見積書や領収書も同時に作れる
- 〇 初心者も使いやすい
- × お金がかかる場合がある
- × カスタマイズができない
請求書作成ツールは、入力する項目が用意されており、そこに入力すれば自動的に請求書が作成できます。そのため、初心者にも非常に使いやすいです。
また、請求書だけでなく、見積書や領収書など仕事で使う機会の多い書類を一緒に作成できるのも嬉しいポイントです。
なお、ほとんどの請求書作成ツールは利用料がかかります。カスタマイズもできません。
しかし、利用料がかかる分、機能は充実しています。まずは無料のお試し期間だけ利用してみて、使いやすければそのまま継続するのをおすすめします。
方法③テンプレートを利用する
3つ目の方法は、WordやExcelなどの既存のテンプレートを利用する方法です。
メリット・デメリット
- 〇 カスタマイズしやすい
- 〇 必要な情報がある程度揃っている
- × 機能に慣れていないと使いにくい
- × 利用料がかかる
WordやExcelなどの既存のテンプレートを使うと、カスタマイズが簡単にできます。また、ビジネスシーンでの使用を想定して作られているので、ある程度必要な情報が既に揃っているのも嬉しいです。
ただし、WordやExcelの機能に慣れてないと、カスタマイズするにも操作しにくいというデメリットがあります。また、使っているパソコンによっては、WordやExcelの使用料がかかります。他の業務で使用している場合は問題ありませんが、請求書を作るためにわざわざ導入するのは、お金がもったいないのでおすすめできません。
イラストレーターの請求書に記載する事項
請求書をどの方法で作成するにしても、記載するべき事項を知っておかないと、後から恥ずかしい思いをする場合があります。
こちらでご紹介しますので、しっかり確認してみましょう!
なお、国税庁HPでは次の事項が記載必須とされています。
- 書類作成者の氏名または名称
- 取引年月日
- 取引内容
- 取引額(税率ごとに区分して合計した税込対価の額)
- 書類の交付を受ける事業者の氏名または名称
その他にも、クライアントさんとのやりとりを円滑にするために記載する事項がありますので、以下で合わせて説明します。
①請求する金額
当たり前ですが、請求する金額は必須です。ただ単に決まっている金額を入力するのではなく、消費税額を契約金額に含めるか含めないかが重要なポイントになります。
消費税額の取り扱いについては、契約時に必ず確認するようにしましょう。
②自分の住所や名前・連絡先・印鑑
自分の住所や名前・連絡先・印鑑も忘れないようにしましょう。
住所や連絡先・印鑑の記載は、法律上では必須とされていませんが、ビジネスマナーとして記載する方が良いです。自宅を仕事場として使っており「自宅の住所が知られるのが不安」という方は、自宅以外を仕事場にするか、バーチャルオフィスを活用するのがおすすめです。
名前は、基本的には自分の本名もしくは屋号を記載します。クライアントさんによっては、屋号が必須という方もいらっしゃるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
③請求する相手の情報
請求する相手の情報の記載は、国税庁により必須とされています。詳しくは「書類の交付を受ける事業者の氏名または名称」の記載です。
請求先が法人の場合は「会社名 御中」と記載し、個人の場合は「名前 様」と記載するようにしましょう。
④振込先
振込先の記載も必須です。銀行の名前・支店名・口座の種別・口座番号・口座名義を必ず記載しましょう。
口座名義は必ずカタカナにします。振り込み手数料については、備考欄に記載しておきましょう。振り込み手数料の取り扱いについても、事前に確認しておきましょう。
⑤特記事項
特記事項には、振り込み手数料についてや、支払い期限について記載します。請求書作成ツールによっては、支払い期限を記載する欄が用意されている場合もあるので、その場合はそちらに記載しましょう。
⑥請求書の発行日と請求番号
請求書の発行日は、請求する相手側の締め日に合わせるようにしましょう。
請求番号は、任意で発行する番号です。再発行の場合は連番にするなど番号をうまく活用すると、後々請求書が探しやすくなります。
記載は必須ではありませんが、管理できるように記載しておくと良いでしょう。
請求書を作るならツールの活用がおすすめ!
上記のように、請求書に記載する内容は盛り沢山です。そのため、必要な情報が確実に記載できる請求書作成ツールを活用すると、業務効率化につながるのでおすすめです。
ちなみに、私自身も請求書作成ツールを使用しています。今回は、私が実際に使用している請求書作成ツールMisocaをご紹介します。
無料で請求書を作成できる「Misoca」
Misocaは、オンラインで請求書・見積書・領収書など、様々な書類を簡単に作成できるツールです。
おすすめポイントや使える機能をご紹介します!
おすすめポイント
- 月5件までならずっと無料で使える
- オンライン送付機能が充実している
- 取引無制限の郵送代行サービスがある
- どのプランでも、初年度は無料で使用できる
使える機能
無料プラン | プラン15 | プラン100 | プラン1000 | |
料金(年額) | ずっと無料 | 1年間無料キャンペーン中 | 1年間無料キャンペーン中 | 1年間無料キャンペーン中 |
請求書作成数(1ヶ月間) | 5通 | 15通 | 100通 | 1,000通 |
請求書の郵送 | – | 1通160円 | 1通160円 | 1通160円 |
ユーザー数 | 1名 | 2名 | 5名 | 30名 |
見積書のFAX | – | 1通60円 | 1通60円 | 1通60円 |
見積書・納品書作成 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
メール送信 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
請求書の自動作成予約 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
請求書のCVSアップロード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Misocaは、月5件までは無料で請求書を作成できます。取引件数の多くない人は、ずっと無料で使い続けることが可能です。なお、無料プランでも見積書や納品書は無制限で作成できます。
また、Misocaは現在、全プラン1年間無料で使用できるキャンペーン中です。無料プランの使用中でも、有料プランに変更した時点から1年間無料になり、非常にお得です。
フリーランスや副業でイラストレーターをしている方は、とりあえず登録しておけば間違いありません。
抑えておこう!請求書の送り方別マナー
請求書を送る際、守るべきいくつかのマナーがあります。
最低限のマナーを押さえていないと、クライアントさんに不快な思いをさせてしまう可能性があるので、以下でしっかりとチェックしてみてください。
メールで送る場合
メールなどのオンライン形式で請求書を送る場合は、データ形式をPDFにしましょう。編集できるデータ形式だと、後からトラブルになる場合もあります。
また、メールには挨拶文をしっかりと入れるのがマナーです。
郵送で送る場合
郵送で送る場合は、普通郵便で送るようにしましょう。
請求書は「信書」と呼ばれる書類ですが、信書はゆうパックや宅急便が使えないというルールがあります。また、同封しているものや枚数などの確認をするためにも、送付状を入れておくのをおすすめします。
使用する封筒は、請求書のサイズに合ったものにし、表書きの左下あたりに「請求書在中」と赤文字で入れると、すぐに開封してもらえます。
請求書作成はツールを活用しよう!
今回は、イラストレーターの方に向けた、請求書の書き方やおすすめのツール・マナーなどをご紹介しました。
請求書の作成方法は紹介した通り、主に3パターンありますが、初心者の方には請求書作成ツールの利用をおすすめします。ツールを利用すれば漏れのない請求書を作成できますよ。
また、トラブルに巻き込まれないためにも、請求書を作る際のクライアントへの確認やビジネスマナーはしっかりと押さえましょう。
最後までクライアントさんと気持ちよく取引きができるように、最後まで気を引き締めて、請求書作成に取り掛かってください!