イラスト制作を受ける時、料金をいくらにするか?依頼者と何を打ち合わせておけば良いのか?
悩むことありませんか?
そんなお悩みを持つ方のために、フリーランスデザイナーの「るこ(@kodomogurashi)さんに「料金設定とスムーズにやりとりするためにヒアリングするべき項目」をうかがってきました!
謙介
るこさん
イラスト制作の料金設定
謙介:早速ですが、イラスト制作をする方にとって悩ましい問題のひとつに、料金設定があると思います。るこさんはどのように料金を設定されていますか?
るこさん:はい。私の場合は、主に6つの項目で設定させて頂いています。
1)色数(モノクロかフルカラーか)
2)サイズ
3)人物の数
4)背景の有無
5)難易度
6)著作権の譲渡の有無
この6項目ですね。
1〜5は、制作するのにどれくらいの時間が掛かるのか?をあらかじめ計っておきます。
趣味で描いたときなどに計測しておくと良いと思います。
例えば、カラーの場合は最低価格を5,000円以上に設定していまして,
・小サイズ・かんたん:5,000円
・中サイズ:10,000円
・大サイズ(背景入り):要見積もり
という設定です。
謙介:依頼枚数が多いときや、見積もりではサイズや難易度がハッキリしない場合はどうされていますか?
るこさん:その場合は、
・概算を出しておいて、ハッキリした段階で再見積り
・作業時問を平均したとき納得いく価格、例えば8,000円一律
のように御見積りしています。
謙介:なるほど。ある程度の余裕を見込んでおくということですね。
「6)著作権の譲渡の有無」については、どう考えていらっしゃいますか?
るこさん:著作権の有無については、イラストレーターが企業と取引する際、特に注意べきことだと思っています。
企業によっては、請負契約を結ぶ際にNDA契約(秘密保持契約)を求める場合があります。
どんなことが書かれているかは、企業によって違うのですが・・
例えば、
・実績を出してはいけない
・著作権を譲渡する
・元データを譲渡する
などが条件に含まれていることもあります。
謙介:それは・・w なかなか辛いですね。。
るこさん:個人的には、お断りすることが幸せだと思います笑
お請けするのであれば、
通常価格の2〜3倍を設定するのがオススメです。
フリーのイラストレーターにとって実績が出せないということは、今後の「名刺」が無いのも同じです。
価格か、実績か。
納得いくかどうかの世界なので、ご自身が納得できるなら10倍でも構わないと思います。
謙介:10倍・・!でもそうですよね。実績として公表できないのは,今後の仕事にも影響しますよね。
何回まで修正対応するか?についても悩む方が多いですが、いかがですか?
るこさん:オススメは、「修正n回以上は+おいくら」のような設定を入れて見積もりをすること。
始めにモレなく決めておくのが一番です。
あとは、何をどこまで「修正回数1回」と数えるかについても、難しいですよね。
イラスト制作をする前に聞いておくべきこと
謙介
るこさん:大きく分けると、
・媒体について
・作風
・納品形式
の3つですね。
媒体については、「どんな場面で利用するか?」「読む人はどんな人か」の2点が大事です。
大人向けのメディアで可愛すぎる絵柄は浮いてしまいますし、ほんわかしたデザインの中にクールな絵柄があっても、バランスが取れなくなってしまいます。
作風については、「媒体で求めているトーン&マナー」がもっとも気をつけていることです。
自分の書ける絵柄をまとめたポートフォリオから近いモノを選んでいただくと、齟齬がなくて安心ですよ。
例えば、
・線あり
・線なし
・水彩
・頭身
などバリエーションを作っておくと、相手に選んでもらう時もラクだと思います。
作風についてだと、あとは「人物の髪型やファッション」
ビジネスパーソン向けなのか、ママ向けなのか。などで、変わってくるため、参考写真や雑誌を確認すると良いと思います。
ビジネスパーソン向けですと髪の色にチェックが入ることが多いです。
オフィスカジュアルにも流行がありますし、社風にもよりますので、要確認がオススメ。
るこさん
ママ向けであれば、ベビーカーや抱っこひもなどは、メーカーの特色があるため注意ですね。
背景は意匠権というのがあり、新聞広告などに使うならNGな建物もあります。
あとは、ママ向けですと、
・角度に無理があっても、指は5本見えるように。
・首で切れてしまわないように。
などの決まりがある場合があります。
最後に納品形式です。
・サイズ
・色(RGB、CMYK)
・納品形式
を取り決めておくと、クライアントも自分自身もスムーズに仕事を進められると思います。
謙介
まとめ
僕自身もweb制作フリーランス経験がありますが、こちらからの注文が多いと受注に至らなかったりも。
なので、どうしてもやりたい仕事!かつ実績が出せるなら乗ってしまっても良い。
という点にまとまりました。
・実績になるか
・実績にはならないが、単価が高い
ということを基準に考えても良いですね。
イラスト制作の参考にしてみてください!
